ES (従業員満足度)・エンゲージメント の向上から経営の好循環サイクルをつくる!
株式会社ヒューマンブレークスルーは、創業18年目の「ES・エンゲージメント」に専門特化した日本発のコンサルティング会社です。
ES(従業員満足度)・エンゲージメントの専門コンサルティング会社
株式会社ヒューマンブレークスルー
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ES(従業員満足度)・エンゲージメント向上のソリューション
職場環境
席の配置ひとつでES・エンゲージメントの向上につながることも!
時間軸で分類できるESの改善カテゴリー
ESの構成要素については、以前もご紹介したことがありますが、図表「ESロジックツリー」にあるように10の要素があり多面的に自社の実態を把握していく必要があります。これまでいくつかの要素についてES向上のヒントを伝えてきましたが、時間軸で考えていくと3つのカテゴリーに分類することができます。
■短期的な改善項目
「コミュニケーション」「職場環境」「労働条件」などは、比較的時間をかけずに改善を行うことが可能な項目で、従業員からも目で見て分かる改善になりやすいものが多いです。
■中期的な改善項目
「上司のマネジメント」「仕事内容」「自己成長」などは、少し検討や施策実施などに時間を要するものが多い傾向にあります。
■中長期的な改善項目
「経営理念・方針」「事業戦略・運営」「人事評価」「組織風土」などは、検討や施策実施について時間を要するものが多く、解決までに長期的な視点が必要になります。
職場環境のハード面は妥当か?
とくに短期的な改善項目となりやすい「職場環境」については、物理的な条件や予算のハードルがクリアーできれば改善がすぐにでき、また従業員から見ても目で見てすぐに認識できる部分があり、ES向上の実感を持たせやすい特徴があります。
この職場環境も大きくハード面とソフト面に分かれます。これまでのES診断の中でハード面として多いものは、PCやOA機器の整備に関するものがあります。例えばPCがそもそも足りていなかったり、古いスペックのもので作業効率が上がらない、などといった声に対して、PCの増設や最新のものへの入れ替えなどに繋げていきます。
費用としても多額の予算を要するものではなく、またこれらの改善によって業務の効率化や時短にも繋がることから、これを機会に整備しESや業務の改善に繋がるケースは多いです。情報産業企業の事例として、PCのモニターを1人につき1台増設しダブルモニターで業務を行うやり方に変更したことで、飛躍的に生産性が上がり残業の削減にも寄与し大きな改善に結びついたという具体例もあります。他にPCやOA機器以外でのハード面の課題としては、空調に関するものや職場の動線に関するもの、また収納に関するもの、喫煙に関するものなど様々な内容が出現するケースもあります。
政府でも働き方改革を強力に推進していこうとしており、企業規模を問わず生産性の向上は国策と言っても過言ではありません。ES向上と生産性向上の両方を実現するような施策検討として、今とてもタイムリーな着眼点かもしれませんので、自社の現状を振り返ってみられてはいかがでしょうか?
職場環境のソフト面は妥当か?
職場環境のソフト面で大きな課題となるのは、やはりハラスメントになります。これも分解するとセクハラとパワハラに分かれますが、ケースとしては後者のパワハラが多いでしょうか?
ES改善の様々な努力を積み重ね、社員との信頼残高を積み上げてきても、ハラスメントが起きてしまうと全てが水の泡となってしまうので非常にもったいないことになります。
またハラスメントは加害者と被害者の個人間の問題だけにとどまらず、使用者責任として雇用する企業にも損害賠償責任が及ぶケースもあり、ESの崩壊だけにとどまらず大きな経営の機会損失に繋がることになりかねません。
ハラスメントを受けていると認識している社員側も誤って過剰な捉え方をし、パワハラではないのにパワハラだと誤認しているケースもあります。ハラスメントに関する共通認識を全社で共有したり、啓発を行う上でも講師を招いて研修会を企画するか、DVD視聴など手軽にできる対応策もあるので、このような取り組みからハラスメントが生まれない職場環境は意識して醸成していく必要があると考えます。
ハラスメント以外のソフト面の職場環境としての課題は、5S(整理・整頓・清掃・清潔・躾)に関するものが出現するケースも見受けられます。職場が荒んでいくと、そこの職場で働く従業員の心や気持ちも必然的に荒み、ESの低下に繋がっていきます。特に3S(整理・整頓・清掃)ができていないという内容がES診断で明らかになり、企業活動の基本でもある5Sを改めて強化していく方向で改善に繋げていくケースが多いです。
5Sができている職場では小さな塵を発見することができるので、やがてそれが仕事の中でも小さな問題点を見つけることができるようになり、大きな問題になる前に早期に対応できるため好業績を生み出す1つの要因になっていきます。要は5Sができている職場環境が問題発見の感度を上げてくれるわけです。
逆に5SができていないとESの低下だけにとどまらず、問題発見が遅れ後手後手の対応となり、様々な経営の機会損出に繋がってしまいます。5S強化はES向上と企業体質向上の両面に繋がるため、良い施策の1つといえます。
席替えの大きな効果
また職場環境の施策として席替えが大きな効果を生んだ事例がありました。管理職と部下のコミュニケーションが自然に活性化するように、下図にあるような席替えを実施した事例です。
下図左のような従来の古典的な威厳重視型の配席ではなく、真ん中に管理職を配席しその周囲に部下が囲むようなコミュニケーション重視型のレイアウトに変更した事例です。
これによって「ちょっとマネージャーいいですか」という部下側からのコミュニケーションも起きやすくなり、管理職と部下のコミュニケーションが飛躍的に改善しました。このように人が自然とコミュニケーションを起こしやすい環境を整備することも大きなポイントです。がんばらないとコミュニケーションがとれない環境下では、自然と人のコミュニケーション行動は低下していきます。これはESだけに限った話ではなく、社員にどんな行動をとってほしいのか、その行動を量産させるためにはどんな環境・仕掛けが必要なのか考えていくと、まだ気づいていない様々な改善のアイデアが出てくるのではないでしょうか?
(2017年3月号帝国データバンク発行「帝国ニュース」での弊社代表志田貴史の執筆記事より)
創業17年目となる、ES (従業員満足度) ・エンゲージメントに専門特化した、コンサルティング会社です。
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