ES (従業員満足度)・エンゲージメント の向上から経営の好循環サイクルをつくる!
株式会社ヒューマンブレークスルーは、創業16年目の「ES・エンゲージメント」に専門特化した日本発のコンサルティング会社です。 

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人手不足時代を乗り切る「ES経営の鉄則」ー帝国ニュースへ寄稿
 

ES(従業員満足度)・エンゲージメント向上の企業事例⑦
福岡運輸システムネット

教育制度のブラッシュアップでESを向上させている

福岡運輸システムネットのES改善事例

今回も引き続き弊社が支援したES改善の企業事例をご紹介したいと思います。今回ご紹介する福岡運輸システムネット株式会社様(以下福岡運輸SN)は福岡県福岡市に本社を構え、全国に19カ所の営業所と支店、海外には韓国の釜山に支店を展開しています。商品の管理や加工、組み立てまで引き受ける「3PL事業」と海外ネットワークを生かした「国際物流」を新たな事業領域に加え、多彩な顧客ニーズに対応したスピーディーで高付加価値物流の提案を行っている物流業の企業です。

弊社との取引が始まる前から独自にES経営に取り組まれており、1人当たりの売上高が1億円を超える高い生産性を実現しており、ES向上から生産性向上を実現しているモデル企業として、拙書『顧客と会社を幸せにするES経営の鉄則(中央経済社)』の第9章でも、ESに取り組み好業績を維持し続ける企業としてご紹介しています。

弊社のESセミナーの受講がきっかけとなり、弊社が支援し2007年から2年に1回の頻度でES調査を実施しながらESの改善活動を展開しており、これまでに合計5回のES診断に取り組んできた福岡運輸SNの取り組み事例をご紹介させて頂きます(以下は福岡運輸SNの佐藤総務部長様からの取材内容です)。

―ES調査実施を意思決定した背景は何だったのでしょうか?

当社では、山口最高顧問が社長を務めていた頃から当社なりにES経営を行っておりましたが、これまで我流で行ってきたES経営を客観的に確認し、さらなる課題を抽出しようと、2007年に初めてヒューマンブレークスルー社にES診断をお願いし、これまでに合計5回のES診断を行ってきています。

―ES調査の結果を確認した、率直な感想はどうだったでしょうか?

ES調査結果を確認すると、ヒューマンブレークスルー社の特徴である、社員の生声ともいえるフリーコメントが項目ごとにしっかりと確認することができ、把握していなかったことなども分かり、ES向上に向け必要な課題をはっきりと掴むことができました。

また、課題ばかりではなく当社の強みも理解することができました。それはES診断項目にある「経営ビジョン」という項目の満足度(スコア:3.92)がとても高く、「会社のビジョンにはとても共感している」といったフリーコメントも確認することができました。また第1回の総合満足度スコアが、3.34だったということで、志田さんからも初回のスコアとしてはなかなか出ないハイスコアだったというフィードバックもあり、これまで当社が独自で進めてきたES経営の成果を確認することもできました。

―ES調査後の改善活動はどのように取り組まれましたか?

1回のES診断で「仕事の仕組み」「コミュニケーション」「職場環境」「自己成長」の4項目を課題として捉え、それぞれに対して改善活動を展開しました。

仕事の仕組みについては、基幹システムが現状と合わなくなってきたことが、生産性向上の阻害要因になっていることが分かったので、最新の基幹システムにブラッシュアップし、現在も継続的な改善を行っています。コミュニケーションはまず上司と部下間の改善の必要性があったため、3カ月に1回の個人面談を行う仕組みを導入し、現在も行っています。職場環境については営業所の人数が増えているにも関わらず、ハード面の整備が追い付いていない現状が分かりましたので、ハード面の整備を進めていきました。

ES上の課題と施策の概要

課題となるES診断項目

原因

主な施策

仕事の仕組み

 

基幹システムが現状と合わなくなり、仕事の生産性向上の阻害要因になっている

最新の基幹システムにブラッシュアップを行う

コミュニケーション

 

上司とゆっくりコミュニケーションをとる機会がない

3カ月に1回の個人面談をスタート

職場環境

 

営業所のハード面のインフラ整備が現状に追いついていない

営業所の移転・改装・その他ハード面のインフラの整備を実施

自己成長

 

教育訓練・自己啓発制度がきちんと整備できていない

階層別に教育訓練制度を整備、課題図書・番組で自己啓発を推進

 

4つの課題の中でも一番重点的に取り組んだのが「自己成長」で、様々な改善に取り組みました。ES診断の実施前までは社内の教育制度が十分に整備されていなかったこともあり、まずは階層別(幹部クラス、営業所長クラス、課長クラス、一般社員クラス)の教育制度を構築し実施していきました。また当社ならではのオリジナルな教育制度も導入しました。毎月1回課題図書を決め、それを全員で読了し読書感想文を提出するというものです。

社員がせっかく提出してくれた読書感想文ですので大事に扱い、全社でシェアする必要もあるとの考えから、定期的に読書感想文をまとめた小冊子を作成していましたが、平成249月にこれを1冊の本にすることにしました。社員一人ひとりの顔写真と代表的な読書感想文がそれぞれ本の中で掲載されています。

読書感想文の1冊の本に

このように自分たちが書いた読書感想文が本という形になることで、社員の学ぶ意欲をさらに喚起し、萎えさせない打ち手になってくれるといいなと考えています。

ES診断を通じて会社の中の問題点が明らかになり、また会社の見方・考え方と社員の見方・考え方にギャップやズレがあることが分かるので的確な施策が立案できます。当社でもやれることから一つ一つ対策を講じたことで、社内のコミュニケーションや仕事の仕組みが改善され業務の生産性が上がり、そのことで顧客対応に対して今まで以上に配慮することができるようになり、結果としてCS向上にもつながっています。(取材内容はここまで)

今回はESの向上から驚異の生産性を生み出し経営成果にしっかり結び付けられているモデル企業のES改善事例でした。弊社も創業当時からお付き合いを継続させていただき、その変遷を共有していますが、ESに関しては成熟した境地に入っており、また常に課題を見出そうとしている姿勢に頭が下がる想いです。

2016年10月号帝国データバンク発行「帝国ニュース」での弊社代表志田貴史の執筆記事より)

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書籍の出版情報

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ES (従業員満足度)・エンゲージメントの専門家が書き下ろした書籍が3冊発売中!

会社概要

従業員満足度・エンゲージメント専門コンサルティング会社の代表、志田貴史です。

創業15年目となる、ES (従業員満足度) ・エンゲージメントに専門特化した、コンサルティング会社です。

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代表者:志田 貴史

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