ES (従業員満足度)・エンゲージメント の向上から経営の好循環サイクルをつくる!
株式会社ヒューマンブレークスルーは、創業18年目の「ES・エンゲージメント」に専門特化した日本発のコンサルティング会社です。
ES(従業員満足度)・エンゲージメントの専門コンサルティング会社
株式会社ヒューマンブレークスルー
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ES(従業員満足度)・エンゲージメント向上事例⑤タカヨシ
社内報を有効活用しES向上
タカヨシのES向上事例
今回も引き続き弊社が支援したES向上の企業事例をご紹介したいと思います。今回ご紹介する株式会社タカヨシ様(以下タカヨシと略す)タカヨシは千葉県に本社を置き、イオンなど大型ショッピングモール内で農産物直売所「わくわく広場」、「農場長 田畑耕作」、「クレイジーパントリー」といった小売店舗の経営とフランチャイズ展開を行う会社で、生産者とお客様の架け橋となることを目指しています。
全従業員が1,600名を超え九州地区にも福岡県・大分県・鹿児島県の3県に出店しており、和シュランと呼ばれる独自の基準により、日本国内で生産された安心・安全で美味しい食材を発掘し、その食材を店舗で販売しており、現在全国で100店舗以上を展開しなおも高い成長を続けています。(2021年12月には東証マザーズに上場しています)
小生の書籍(ES経営の鉄則:中央経済社)を拝読いただいたのがきっかけとなり、2015年に当社が支援しES診断を実施し、そこで明らかになった課題を解決すべくボトムアップで改善チームを編成する独自のユニークな方法で改善活動を展開し、離職率0%の店舗が出現するなど、現在企業が悩んでいる離職の低減などの成果に結びつけているタカヨシの取り組み事例をご紹介させて頂きます。(以下はタカヨシの人事部長である曽根田博様からの取材内容です。)
―ES診断実施を意思決定した背景は何だったのでしょうか?
私たちは小売業であり日々店舗でお客さんと接する仕事がメインですので、まずCS(顧客満足)のさらなる向上を図っていきたい、そのためにも店舗をもっと明るく活力のある現場にしたいと考えていました。また今後全国に出店を積極的に行っていくために、この人手不足のご時世の中人材を確保していく必要があります。そのためにはESを向上させ今まで以上に従業員の定着率向上と新規の採用力を強化したいという考えで、まず社内でESについて研究することになりました。
ESに関する書籍から研究を進める中で、一番響いたのが志田さんの執筆した本だったので、早速コンタクトをとらせていただき、株式会社ヒューマンブレークスルーの提案により、正社員全員とメイト(メイトとは非正規社員に対するこの会社の呼び名)はサンプリングであるエリアのみに限定した上で、WEB回答によるESアンケートの実施を行いました。
―ES診断の結果を確認した、率直な感想はどうだったでしょうか?
ESアンケートの回答結果について、正直メイトさんの結果についてはあまり期待していなかったのですが、フリーコメントなどを確認していくと、仕事のことや顧客のことを真剣に考えている真摯な姿勢や、この仕事を通じてもっと地域社会に貢献していきたいといった生声に触れることが出来、自分たちが認識していた以上に高い意識があることが分かりました。
そうであれば、現場である店舗でもっとメイトさんが働きやすい職場環境を、会社としても整備していかないといけないと考え、ESの改善活動に取り組んでいくことになったのです。
―ES診断後の改善活動はどのように取り組まれましたか?
まず、株式会社ヒューマンブレークスルーが企画してくれたES診断結果報告会に事務局&経営陣が参加し結果の共有化を行い、その後ES改善検討会を行い、改善の方向性をある程度明確にしました。さらに現場に即した改善内容にブラッシュアップするため定期的に行っている店長会議で再度ES診断の結果を共有し、この中で8つのES改善チームを編成し、具体的な打ち手を講じていきました。
また今回のES診断結果や今後の改善について、社員にもフィードバックすることを志田さんに提案されたので、当社では「黎明即起」というタイトルの社内報のようなES連絡報を新規で作成し、2ヶ月に1回の頻度で発行するようにし、この中でES診断結果の内容やES改善チームの紹介、また改善の進捗状況をアナウンスしていくことになりました。
会社の全体的なESの改善とは別に、より現場である店舗やメイトさんに有効な施策を推進していこうと、このようなボトムアップのES改善チームを編成しスタートしていったのです。
この改善チームで取り組んだ内容としては、具体的には、コミュニケーションの活性化のために店舗でのスタッフミーティングを導入したり、働きやすい職場環境とくにバックルームを改善するために、必要な店舗の修繕やバックルーム用多段ラックを手作りで試作し導入、夏場は冷たい飲料を店舗に届けるクールサポートプロジェクト等を行ったり、かゆい所に手が届くようなアクションも展開していきました。
また全社横断的なES改善としては有休が取得しやすい環境整備や残業に関する改善も行いました。そしてこのES診断をきっかけに新たな経営理念や事業コンセプトを再構築することにも繋がり、企業活動を通じて「お箸の国の喜びを」伝える、創造する、分かち合う、など和食文化の素晴らしさを顧客や取引先に提供することで社会貢献していこうという新たな理念やコンセプトが策定出来ました。
ES改善の成果は何か
このようなES改善を行い、以前よりもクレームは減り顧客の評価も高まり、1店舗当たりの売上は増加傾向にあります。また最近では離職率0%の店舗も生まれており、定着率は向上しています。それからこの活動を通じて仕事で関わる人(生産者・顧客・社員)を思いやる風土も醸成されてきているのをとても感じるのと、社員・メイトの主体的また自発的な発言や行動も増えており、さらにこの好循環サイクルを回していきたいと考えています(取材はここまで)。
昨今の深刻化する人手不足の中「人」が替わりの利かない希少な経営資源になっています。顧客だけではなく、「従業員に選ばれる職場づくり」こそが今最大の経営課題ではないでしょうか?約1年の連載も今号で終了となりますが、本連載が顧客と従業員の双方に選ばれ愛される職場づくりのヒントになっていただけると幸いです。
(2017年3月号西日本シティ銀行グループ発行「飛翔」での弊社代表志田貴史の執筆記事より)
創業17年目となる、ES (従業員満足度) ・エンゲージメントに専門特化した、コンサルティング会社です。
株式会社
ヒューマンブレークスルー
代表者:志田 貴史
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